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霧チゴのひとり言置き場

140字じゃ足りなかった

新刀剣男士とまんばちゃんの考察

先日新刀剣男士が発表されましたね。

ソハヤノツルキさんと、大典太光世さん。ポジティブ系写し刀とネガティブ系天下五剣だそうです。ポジティブ系写し刀……写し刀……。

 

私の初期刀、山姥切国広と真逆じゃないですか!(歓喜

 

せっかくなので、ソハヤさんとまんばちゃんの2振りについて色々調べてみました。

基本的にはTwitterに呟いてたものをまとめる形になります。主観も憶測も入り交じりますが自分用メモということで……。

 

ソハヤさんと徳川家

公式さんがツイートしていたように、ソハヤさんは徳川家と深い関わりがあります。私は日本史には高校受験程度の知識しか無いのですが、とりあえずここから調べてみました。

そもそもソハヤノツルキは、坂上田村麻呂の愛刀、ソハヤの剣の写しなのだそうで。坂上田村麻呂といえば征夷大将軍として大活躍した方ですね。そんな刀の写しならさぞかし霊力がありそうな……。実際に徳川家康も愛用していたようです。何度か陣中にも持って行ったとか。

さて、そんなソハヤさんですが、家康が亡くなる際に「久能山に葬るように」と命じられたのだそうです。(このエピソードは結構有名らしいのですが私は全く知らず)

さらに、罪人を使って試し斬りをして、それを家康の墓に葬るようにと。切っ先を、当時怪しい動きの多かった西国(関西?  大坂夏の陣辺りが関係しているのでしょうか)に向けて。

試し斬りに使った罪人は、死体を使ったとか、生きている人を使ったとか諸説あるようです。どちらにしても、霊刀として徳川家と、その天下を守るために葬られたという解釈で良さそうです。

 

ところで、徳川家というと、粟田口箱推しの私としては「豊臣の刀とはやっぱり因縁が……?」という疑問が頭をもたげてくるわけでして。ここでちょっと話を脱線させて、大坂夏の陣当時のソハヤさんはどうしていたのか調べてみました。「まあ敵対してたってくらいだよね言うても」……ところがこれがとんでもない爆弾でした。爆弾でした。

 

ソハヤさんと前の主と大坂夏の陣

実はソハヤさん、大坂夏の陣の時はまだ徳川家にいなかったんですよ。ん?  ならどこにいたんだろう?

徳川家に来る前は、御宿家というところにいたのだとか。さらにその前は源頼朝さんのところに……これは定かではありませんが。

御宿家にぴんと来なかったのですが、この家が問題でした。

御宿勘兵衛さんという方がいます。なんとこの人は、大坂冬の陣に「豊臣側として」大阪城に入城しています。じゃあ徳川の敵じゃないですか!!

驚きはここで終わらず。大坂夏の陣で勘兵衛さんは討死してしまうのですが、焦ったのが猶子の源左衛門貞友さんでした。当時着実に力をつけていた徳川家を敵に回してしまったとなれば、この後の御宿家が危ない。そこで彼は「失礼しました。お許しください!」といった感じでソハヤさんを徳川家に献上したのです。

もとは豊臣側で戦っていたのに大坂夏の陣により、豊臣と敵対していた人物の元に贈られ、その家を未来永劫守るため墓に入れられた……。

彼に対して一期さんや鯰尾くんがどんな反応をするのかが真面目に気になっています。回想来たらどうしよう。来ないと思うけど。

 

まんばちゃんと長尾顕長の浪人

まあここに直接因果関係は無いとは思うのですが……。

刀帳セリフでまんばちゃんが紹介してくれます。長尾顕長は「山姥切の写し」を作るよう名工堀川国広に命じた方です。そうして生まれたのが山姥切国広、私いわくまんばちゃんです。国広の随一の傑作と呼ばれるだけあって、とても素晴らしい出来だったそうですね。

言いかえれば、長尾顕長がまんばちゃんの最初の主だったわけです。ところがその数ヶ月後、ある戦が起こります。小田原の合戦です。当時足利城の城主だった彼は、これにより領地を没収され浪人となってしまいます。

その後長尾家に手放されたまんばちゃんは、各地を転々としながら今に至るわけですが、その間にも質に入れられたり、贈り合われたり色々あったみたいですね。恐らくこの時にたくさん比較の視線を浴びせられたんだろうなあ。

 

同じ写しなのに、ソハヤさんとのこの違いは何だろう……と思わなくもありません。でもソハヤさんも写しですから、少なからず本歌と比較はされてきたはずなんですよね。なのに性格はまんばちゃんと違ってポジティブです。「写しに霊力を期待してどうする」なまんばちゃんに対して「霊力じゃんじゃん出します」なソハヤさんです。もしかしてだけど、来歴がこのふたりを真逆に分けたのかもしれません。

 

ソハヤさんとまんばちゃん

天下人の刀となり、死後も家を守るため墓に葬られた霊刀、ソハヤさん。

自分が生まれた直後に主が没落し、各地を転々とせざるを得なかったまんばちゃん。

徳川家に渡ったあとは堂々たる刃生を送ったソハヤさんのことを考えると、まんばちゃんの刃生は決して順風満帆とは言い難いものでした。こんなことになれば、「写しの俺に霊力なんて……」とまんばちゃんが思うのも無理はないのかもしれません。国広の随一の傑作なのに、主を助けることができなかったわけです。自分自身の中に生まれた矛盾に苦しみ、葛藤した結果が今の卑屈な彼なのかもしれません。

 

ソハヤさんが実装された暁には、彼と何かしら回想なりあればいいなと、微かな期待を抱いています。ソハヤさんの霊力云々の考えにまんばちゃんも触れてほしいし、卑屈を極めたまんばちゃんに対しソハヤさんが何を思うのかも気になります。

 

どちらにしたってまんばちゃんは愛おしいです。今回ソハヤさんと比較して記事を書く形になってしまい、彼には失礼なことをしてしまいましたが、またひとつ彼について知れて良かったです。